「風の谷」のインストラクションにならって、地域の素材を活用し、テキスタイル、ファブリックの生産の部門で、これからの未来の姿を私たちは提案します。センシングの技術を伝統工芸の分野に取り込み、新しい形の工芸を目指します。また、これらの実現には、様々な先端技術を組み合わせていく必要があり、それぞれの分野のプロフェッショナルと共同作業していく必要があります。例えば、デジタルファブリケーション、3Dプリンター、スマート農業、デジタル通貨などです。
エネルギーの生産にあたっては、再生可能エネルギーやオフグリッドエネルギーシステムを活用することで、限界費用ゼロの社会が実現できます。このステージに到達すれば、化石エネルギーを使わずに、ほとんどのものを限界費用ゼロで作ることができるようになります。
Shibori LAB が考える 「風の谷」 の世界
衣・食・住 これらは、私たちが最低限の生活を送る上で必要不可欠なものです。
「風の谷 」ではそれぞれがバランスよく存在し、お互いに連携し合い、私たちの生活を基盤を作り上げます。天然繊維や染料など、地元の素材を使ったテキスタイル、ファブリックの製造における、一部の生産プロセスを私たちの視点で提案します。
住まい
今後高齢化がすすめば、地方では多くの空き家が発生し、問題となるでしょう。これらを活用したデジタルファブリケーションなどの生産システムを使い、低コストでのリノベーションを実現し、空き家を再利用することが考えられます。その多くの技術や設計は、オープンソースとして提供されています。
新規住宅においては、地元で採れる、木、土、竹などの材料を使用する必要があり、時には廃棄物も利用することが理想です。
食
センシングとロボティクスの技術は、私たちの労働の一部を担ってくれます。それによって生まれた余剰の時間で、プロモーションやクリエーションに注力できます。
家庭やレストランから出る生ゴミを再利用して、完熟堆肥を作ります。農作に使用する肥料を自分たちの生ゴミが作ることができ、完全な循環型システムのを構築できます。
衣
バナナ繊維、ウール、コットン、シルクなど、地元で育った素材をできる限り利用する事が理想ですが、この方法では生産に限界があるため、少量の生産となります。
また、新しく生地を作るのではなく、既存の生地を再利用するいう方法もあります。今日では、生地も衣服も大量に生産されています、これらを修理、修繕する事で、利用し続けていきます。修繕するたびに、オリジナルにカスタマイズされ、より付加価値の高いものとなります。
私たちは「衣」の分野で、いくつかの提案をします。
リペアエコノミーがその一つです。
例えば、服を修理、修繕し、或いは染め直し、使いつづける経済システムです。これらの衣服は、時には何世代にもわたって使われることも考えられます。世代を超えて修繕されていくことで、衣服はいっそうユニークとなり、一種の作品へと変質します。この様な方法で、付加価値を与えると事も可能なのです。
私たち提案する センサー管理された藍甕「Mr.Pod」はリペアエコノミーにおいて、私たちの一つの解答です。